グラウチングとは

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ダム建設における基礎処理技術

山の中に突然現れるダム。実に堂々としていますが、ダム本体がいくら強くても水を堰き止めることはできません。 ダムを支える地盤は大きな荷重に耐えることができる「強さ」と、水もれを防止する高い「水密性」が必要です。 そのため、状況に応じてグラウチング、コンクリート置換え工、フィレット工と呼ばれる基礎処理を行います。 このうちグラウチングは、ダムの基礎地盤中にグラウト材(主にセメントと水の混合物)を注入することで 基礎地盤の亀裂を充填します。これにより、基礎地盤の有する支持力の強化・均質化、また遮水性の向上を図り、湛水池からの漏水を防ぎます。 通常ダムの直下や両翼部で行われ、ダム本体と地山をしっかりと結びつけます。

グラウチングがしっかりできていないと、ダムに水が溜まりません。
ダム本体の工事と同等に重要な工事です。

グラウチングの施工方法は、まずグラウチングしたい基礎地盤をある程度の深さまでボーリング(孔をあけること)します。 次に、その基礎地盤の水の通しやすさを測定します。その水の通しやすさに応じた濃さのグラウト材を、圧力をかけながら基礎地盤内に注入します。 これを繰り返し行うことで所定の深さまでグラウチングを行います。 一本のボーリング孔でのグラウチングが終わったら、次のグラウチングを施工します。このようにして、基礎地盤の亀裂をもれなく充填していきます。
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